森田療法で強迫性障害を克服するために【体験談】

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自分ではわかっていてもやめられない。同じことを何回も行ってしまう。このような症状は「強迫性障害」と言われます。今回は僕自身の体験談について書いてみます。同じような症状に悩んでいる人の心の支えになったり参考になれば幸いです。強迫性障害の詳細については割愛します。

元々の神経質・完璧主義な性格

完璧主義

僕の場合小さい頃(小学生やそれ以前)から神経質な性格が顕著でした。テレビのリモコンを無意識のうちにきれいに並べたりしてました。あと潜在意識的なところで言うと、何故か左右対称の絵を描くことが好きでした。おそらくこれも、整っている方が何か心が落ち着く感じがあったんだと思います。

潔癖症

また潔癖症も持ち合わせていました。例えばトイレを終えてちょうどその時にトイレットペーパーがなくなった時、我が家ではトイレットペーパーをトイレから出た物置の中に置いてあるので、手を洗う前にその物置のドアを開ける必要があります。その際に物置のドアの取っ手はトイレから出て洗っていない手で触っていますから、僕からするとそれは汚いんです。そうすると、その物置にはトイレットペーパー以外のものも入っているので、それらを取り出す時にも手を洗わないと気が済まなくなるんです。

同様にトイレの話だと、飛び散ったおしっこがズボンに付くのが嫌で、外出先でトイレする時も個室(座ってする)じゃないとだめだったりとか。とにかく潔癖症でした。

洗浄恐怖

もっと言えば(今から考えると)強迫性障害の症状もそれなりにありました。有名な症状の一つに”洗浄恐怖”があります。これは手を洗った後に、本当に手を洗ったかわからなくなったり、本当に汚れが取れているのか不安になり何回も洗ってしまう症状のことです。僕も小学校の頃に(当時は自覚は無かったが)同じような症状があり、また僕はアトピーでもあるので、洗いすぎて手がカサカサになったりしていました。

大学受験ですべてを自覚した

集中が難しい

以上に書いたことはすべて保育園や小学校の頃の話で、今はほとんど治っていますが、これらの症状を自覚したのは大学受験の時です。受験勉強をする中で、なかなか自分の思うように集中できないと思うようになり、強迫性障害という症状の存在を知りました。今となっては、”集中できない”という状態は受験勉強にありがちなもので、それほど気にするべきではなかったとも思います。

アトピーと雑念恐怖

この頃に出た症状は、主に雑念恐怖です。先述したように僕はアトピーを持っていて、日々肌の状態が変化します。原因はストレスだったり、あるいは就寝時に気づかないうちに自分で引っ掻いてしまったり。このような症状は薬を使っても完全には治まらない(というか治まるとは言えない)ので、そもそも肌の状態を気にしないのが大切なのですが、僕はどうにもそれが気になってしまいました。

具体的な症状

朝起きて引っ掻き傷ができているかどうかを鏡で確認し(確認しないとそれはそれで不安になる)、できていたらその傷がどのようにできたかを想像してしまう。「爪がこんな感じで皮膚に入ったんだ」とか考えてしまう。もっと言うと、自分を安心させようとして、「でもいずれかさぶたになって治るから大丈夫」と言い聞かせるものの、そのかさぶたがどのように作られるかも想像してしまう。こんな思考が、例えば朝起きてから家を出て駅に向かう自転車に乗っている間も、電車に乗っている時間も、学校の授業中もずっと続いていました。

進路について

このような状態が三年生に進級する前の二年生の2月辺りから表れました。強迫性障害という症状を知ったのは5月くらいです。で、話をものすごいすっ飛ばすと、結局大学受験はセンター試験も受けずにやめました。なんとなく勉強は続けていたんですが、本番直前の模試で、あまりにも不安感が強すぎて苦しかったのでそこでやめました。

結果として高校を卒業してから半年ほど考え、このブログを書いている現在は大学に進学することになり、世間的には一浪という形になりました。

治療法について

精神科を受診

高校を卒業して、4月の末に一度精神科を受診してみました。その時には受診前の問診を受けている段階で泣いてしまうほど精神的に参っていました。結果その時には漢方薬をもらってしばらくそれを飲んでいました。漢方薬はもともと即効性のないものですが、まあ効果があったかどうかはあまりよくわかりません。

薬物療法認知行動療法

強迫性障害の治療法には主に薬物療法認知行動療法があります。漢方薬も多分薬物療法の中に含まれていますね。認知行動療法は、ざっくりいうと、自分が不安になってしまうような状況にあえて自分を追いやって、それでもなお、具体的な弊害が現れるわけではないということを実践していく治療法です。

例えば先程の洗浄恐怖なら、自分が汚いと思っているようなものにあえて触って、その後に手を洗わずに食事をしたりします。しかし結果的にはそのせいで病気にかかったりはしないわけですから、そういう実践知を心得ていくんです。

森田療法

僕の場合はどちらでもなく、あえて言うなら”森田療法”によって治療していると言えると思います。特別に病院に通っているわけではありませんが、森田療法の信条に従って生活しているつもりです。

森田療法とは、「目的意識に基づいて行動する」治療法です。これについては「森田療法(岩井寛)」という本について書いた記事(【強迫性障害】「森田療法」を読み終わって感じたこと - 台形おばちゃん/Trapezoid Lady)があるのでこれを参照するか自分で調べてみてください。簡単に言うと、不安をそのままに自分のやるべきことを淡々とやるということです。認知行動療法と違うのは、特別に不安の方向に自分を向けるでもなく、不安をそのままにするという点です。

また、紹介している本はこちらです。

自分を観察することが大切

このような症状に限らず、精神的に悩みがちな人は、自分自身をよく観察することが大切です。普段ストレスをあまり感じずに(溜め込まずに)生活できている人というのは、自分なりの処世術を持っています。少し引きこもりがちになってきたなと思ったら、それ以上に悪化する前に、友達とご飯に出かけるだとか、そういう小さいハンドリングが大切です。細かいところで自分を少しずつ修正していきましょう。

現状について

11月辺りで進学先が決まってからは、落ち着いた生活を心がけています。3月からはアルバイトも始めました。まだ週一のシフトですが、後々慣れてきて増やせたらとも思っています。

同じような症状に苦しんでいる人は、無理をしないでほしいと思います。僕のように社会的にモラトリアムな時期(猶予のある時期)に過ごしている人だけではないと思いますが、とりあえず(部分的にでも)社会に出ていけるように改善していくことが大切です。

僕は薬物療法認知行動療法を否定する立場ではありませんが、森田療法のように不安をそのままにするという思考は、普遍的に大切なものだと思います。是非参考にしてみてください。

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